ベロッキオ 慟哭の一大巨編『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』本ビジュアル&本予告編解禁!

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6月14日(金)

第75回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に正式出品された巨匠マルコ・ベロッキオ監督の『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』より、本ビジュアル、本予告編が完成、さらにコメントと場面写真も到着した。

本作は、巨匠マルコ・ベロッキオが、ヨーロッパ現代史上、類を見ない大事件「アルド・モーロ誘拐事件」を題材に、壮大な人間模様を、史実にフィクションを織り交ぜながら力強くも絢爛たる筆致で描き切った一大巨編。1978年3月のある朝、元首相で、キリスト教民主党の党首のアルド・モーロが、極左武装グループ「赤い旅団」に襲われ、誘拐された。冷戦下で混迷を極め、テロリズムや暴動が蔓延り、“鉛の時代”と呼ばれていたイタリアで起きた国家を揺るがす大事件の裏側で、その時一体何が起こっていたのか。ベロッキオは、“羅生門方式”とも言える、事件に関わった人物たちのそれぞれの6つの視点から再構築した。


ヌーヴェルヴァーグ期の数多くのフランス映画を日本公開に導き、映画評論の世界でも第一線で活躍し続け、映画ファンから厚い信頼を寄せられている映画評論家・秦早穗子氏と、150冊に及ぶ著書を出版し、幅広い世代から支持を得る映画誌・比較文学研究家の四方田犬彦氏から、熱のこもった絶賛コメントが到着。秦氏は、「1978年。ひとりの政治家の誘拐と殺人。ローマ教皇から、全ての政党と家族を巻き込む。いやイタリア中を揺るがす。政治における権力闘争と金。マフィアの暗躍、更に大きな力が介入したかも。夜の闇の内と外。マルコ・ベロッキオの情熱と理性が、我らの心に火をつける。」と語り、四方田氏は「これは悪と背信の叙事詩である。また愛と期待のメロドラマでもある。ベロッキオはつねに家庭と権力、夢と解放を描いてきた。要するに、イタリアのすべてを描いてきたといえる。」と寄せた。


本ビジュアルは、ティザーに引き続き赤を基調とし、手で顔を覆い隠す象徴的なアルド・モーロを中心に、本作の主要登場人物たちが周縁を囲った。モーロの写真の横には、劇中で「赤い旅団」に監禁され50日以上が経ったモーロが、神父に告解する場面で吐露する、「生きたいと願うことの 何が狂っていますか?」という言葉が印象的に映えるデザインとなった。


予告編は、本編でも使われているジャネットの「Porque te vas」にのせて、アルド・モーロが「赤い旅団」に誘拐され、家族をはじめ、政府関係者や教皇が戸惑う姿や、赤い旅団のメンバーが決起する姿などがリズミカルに映し出され、ラストは、モーロが神父に告解し、キャッチコピーの言葉が印象的に響く。

『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』予告編

また、日本での上映形態が決定。イタリア本国での劇場公開時の上映形態に則り、前編(Ⅰ~Ⅲ)と後編(Ⅳ~Ⅵ)、各170分に分けて上映され、上映素材もイタリア劇場公開版となる。8/9(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開。


8/9(金)、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー!

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